9月6日(金)

今日はバイト。

 

昨日の京急線の事故のせ影響で、なかなか大変な通勤だった。

 

扇田昭彦の書いた『日本の演劇人 井上ひさし』をぼちぼち読んだ。

新劇でもアングラでもないからこそできたことがあるようだ。

 

「小説は本屋で立ち読みできるが、演劇は感激して初めて面白さがわかるもの、そのためこんな大きな賭けをする観客を満足させた時は快感だ。」

「悪い作品を提供するなら、初日をずらしたほうがいい。」(これについてはかなり問題があるとは思うが)

「暑さをどうしのいだらいいのかをバリ島人に教えたがるエスキモー人が必ずいるものだ。私はそのエスキモー人のお友達かもしれない。」

「現実の世界には、例えば否定というのはないと思います。人間は言葉で否定する方法を発明したわけです。」

などの言葉が印象に残った。

 

この人は話せば、書けば名言が残る人だ。

 

帰りの電車では「新・映像の世紀 グレイトファミリー」を見た。

ロックフェラーを始めとするアメリカの経済人にフィーチャーした特集であった。

第一次世界大戦第二次世界大戦の間に、アメリカ資本主義の夢と暗黒部分を映像によって少し知ることができた。

特にエジソンから逃れるために、ユダヤ人の映画人たちがハリウッドに逃れる流れがわかりやすく知ることができた。

 

貴重だと感じた映像は、

フィッツジェラルドヘミングウェイが交流する様子

世界恐慌によって、アメリカで浮浪者になる人

関東大震災の様子

アメリカの若者が第二次世界大戦に向かう様(日本ではその当時の映像を見たことがなかった)

 

その後、昨日の続き、パルコステージ、三谷幸喜作・演出、『紫式部ダイアリー』を見た。

ストーリーはよくある方に進んでしまったため少し残念。

1000年後の読者を想像して・・・みたいなもの。

ただ、最後に斉藤由貴演じる清少納言紫式部ダイアリーを隠れて読むところで終わるのはなかなか良かった。

本編後のインタビューによると、あれは斉藤由貴が提案したとのこと。素晴らしい。

まあ、清少納言の悪口が書かれているのだろうが(史実でも、紫式部日記では清少納言の悪口がかなり書かれている)それだけを正としないのがなんともいい余韻を残す。

酒、バー、舞台美術などを駆使して約二時間の二人芝居の時間経過律をうまく調整していた。