9月22日(日)

マチネは本多劇場にて、柿食う客『御披楽喜』を鑑賞。

始まった瞬間、強烈な照明と台詞回しで劇団の空気に持って行かれた。

美大の卒業制作として、作品としてのインスタレーションを見ているという構造で全てが、ジャノメ先生の作品でありその手が入っているという構造であった。

俳優の台詞回しはいつも通り本当に凄かったのに加え、笑えるシーンがかなり多くて、美大あるある的な内輪笑いが面白い。

かなり余韻のあるストーリーで、キャラクターが濃かったため、濃密な一時間であった。

 

ソワレはアゴラ劇場にて、iaku『あつい胸騒ぎ』を観劇。

iakuの作品は数作品見ていたが、その中でも格段に重く、しかし笑えるところも多い作品、でかつ心が動かされる作品だった。

大学生の女性が、乳がんを宣告され、胸を切断するかどうか、幼少から胸に悩みがあったこと、初恋の相手への失恋、母親のわかったくれなさ、などが描かれ、母親と娘の関係性が濃厚である。

たった5人のキャラクターであるが、どれも非常に人間らしく不完全な点が多かった点も好感が持てる。

iakuの作品は少なからず、方言などの要素があるからか、表現方法に不安を感じる点があり、今回もそれを感じるが、毎度それをストーリーが上回ってくれるため本当に好きな劇団の一つである。